EKAKINOKI

モスクワを散歩する

モスクワは、宮廷都市ペテルブルグなどにくらべると、ただだだっぴろいだけで無味乾燥な町のようにちょっとおもえる。政治都市でもあるために、ソ連社会主義が破壊した歴史遺産も中途半端な数ではない。しかしどっこい、モスクワの散策コースは奥が深い。

たとえば公園・・・

カローメンスコエ(ユネスコ世界文化遺産)、ツァリツィナ、クスコヴァ(Кусково:18Cシェレミェーテェフ伯爵邸で「小ヴェルサイユ」と称される。地下鉄ヴイヒナ駅からバス。)、アルハンゲリスカヤ(Архангельское)などは元貴族なにがしの史跡公園だが、規模がでかいので自然をたのしめる公園でもある。

スケートがしたいならサコーリニキ(Сокольники)、カントリー・スキーならイズマイルスキー(Измайловский)・・・ともかくモスクワには、さまざまなだだっぴろい公園がほうぼうにある。

→ モスクワの公園(Парки Московские)

教会や修道院を訪れるのもたのし・・・

急速な変貌をとげる首都の殺伐とした現実と連続性を保ちつつも、まるでべつの時空間が、そこにはあったりする。中世の城のようなドンスコイ修道院サボール、ノヴォスパスキー修道院のフレスコ画、ノヴォディエヴィチ修道院(世界文化遺産)のスイートなウスペンスカヤ寺院内部などは印象的。

1900年代はじめ、モスクワには677の教会があったそうで、ソ連政府による宗教疎外の時代を経て、現在その数は約200(2003年現在)といわれている。しかし、じっさいはソ連時代に工場などに転用されてボコボコになり、修復するより新しく建てたほうが安いような教会も多い。いずれにしても数だけならこれからどんどん増えていくはず。

さらに、面ではなく点をあげれば・・・

これもまたキリがありませんが、まずは赤の広場とクレムリンにはじまって、ボリショイ劇場、その向かいにあるメトロポリ・ホテル(Метрополь)は、事業家&メセナだったマーモントフ(→ アブラムツェヴァ)がみずから芸術家を指名して建てたホテルです。建物の上層部にヴルーベリ(Врубель)のモザイクがみえています。来賓名簿にはラスプーチンやケネディー、やらやら。

レーニンが息を引きとり、レーニン博物館となっている旧豪商モロゾフ邸ゴールキ・レーニンスキー(Горки Ленинские:地下鉄ダマディドフスカヤ駅からバス)、アルバート通りにあるプーシキン記念館、ヴァスィニツォフ記念館(迫力あるSF的な絵がたくさん。)、ゴーリキー記念館、チェーホフ記念館など、モスクワ市内には芸術家のかつての住居を記念館にしたドム・ムゼイがたくさんあります。

歩き疲れたら、コンセルヴァトーリ(Консерватория им. Чайковского)やマヤコフスキー広場のチャイコフスキー・ホールで、コンサートなど、いかが?

- 2003.08.13. - 2007.03.21. 再編 -

さんこう

* 町を歩ってて教会や修道院に出くわし、フイと入ってみたくなることがある。男は帽子や手袋など余分なものをとればいいが、女性はぎゃくに被りものを要求される。原則的には、帽子でも、外套についてるフードでも許されるというのだけれど、そんなときのために、スカーフなどをいつもしのばせておくのもいいかも。

ART INVESTMENT AGENT JAPAN RUSSIA SOVIET ITALY