EKAKINOKI

閉ざされたモスクワ

ロシアのなかで、モスクワは特殊な位置づけにあります。モスクワは、なによりも『ロシアの政治的象徴』です。このモスクワさえうまく治まっていればあとのロシアは御しやすい。

ぎゃくに、、もしモスクワがうまく治まっていないとなにかと騒動が起きやすい・・・ということを、ロシアの政治家たちは経験的に知っていて、それなりのお金が、モスクワにはつぎ込まれます。

そういう首都モスクワの大学には、ロシアじゅうから優秀な学生が集まってくる、とふつうはかんがえます。ましてやソ連が崩壊して自由競争になったのですから、そういう分野でもより行き来が活発になったはず。・・・・・ところがどうもそうじゃないみたい。地方からモスクワの大学に進学するのは、なんかよけいにむずかしくなった。

Photo courtesy of НГПУ

ナゼでしょ〜??まず、いまのロシアは、じぶんのこと、じぶんの町のことで精一杯で、ほかの都市からも成績に応じて公平に生徒をとろうなんていう余裕がぜんぜんない。

万一成績超優秀でも、そのあとに多額の『献金(=ワイロ)』が待っていたりする。それでなくともモスクワと他の都市よりも生活水準の差はひじょうにはげしく、そこまで行くのもタイヘンなら、そこで暮らすのもタイヘンなのです・・・

じゃ、とりあえず地方の大学で一生懸命勉強すればいいかっていうと、地方大学卒業後、モスクワで能力に見合ったポストを見つけるのは至難のワザです。かりに採用試験で抜群の成績をおさめても、モスクワの大学出身者優先で、あまり相手にされない。

べつのモンダイもあります。たとえば・・・モスクワで働くためには『住民票』が必要で、その取得がきわめて困難。住民票がなきゃ仕事はくれないし、仕事がなきゃ住民票はくれない。これじゃまるでイタチごっこ。(オカネがすべてを解決するという悪循環。)

「アメリカのほうが近いじゃん」と、地方大学出の優秀なエンジニアには、どうもそっちのほうが現実みたい!

(2004.04.02. 見直し)

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