EKAKINOKI

東欧(中欧)雑感

かつて「東欧」と呼ばれた国々は、「東欧」と呼ばれることをひじょうに嫌うという。「中欧」なんだそうだ。以下、米原万里著『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』より引用・・・

ポーランド、チェコ、ハンガリー、ルーマニアの人々が「東欧」と言われるのを嫌うのは、後発の貧しい敗者というイメージが付きまとうのがイヤで仕方がないのだろう。「西」に対する一方的憧れと劣等感の裏返しとしての自分より「東」、さらには自己の中の「東性」に対する蔑視と嫌悪感。これは明治以降脱亜入欧をめざした日本人のメンタリティーにも通じる。

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この中欧カトリック諸国の「東」に対する嫌悪感が最も著しく表れるのが、同じキリスト教ながら11世紀以降袂を分かち長くイスラムの支配下にあった東方正教会に対する近親憎悪的な敵意なのではないか。

親しくなったチェコの劇作家Dは、「あの進歩を拒むような宿命論は虫酸が走るほど不快」と吐き捨てるように言った。ついでに、「だから、ドストエフスキーも大嫌いだ」とも。

(引用おわり)

ブダペスト(ハンガリー)

夜遅く目的地に到着しないようにするのは旅行の常識だが、ウィーンからの列車は大幅に送れて夜の10時ごろ、ブタペスト(ハンガリー)に着いた。しかたなくポン引き風のおっちゃんタクシーにまかせたら、とんでもない郊外に向かっている。・・やむなく途中で『 GO BACK ! 』

・・ふたたび駅にたどりつくとすでに12時を廻っている。とぼとぼと歩きながら仲間とホテルを探す。このとき神が微笑む。帰宅途中の鉄道員と知り合い、かれのところで一夜を明かすことにした。つぎの日、このジュセッペが町を案内してくれた。ブダペストに有名な温泉施設があることを知ったのは、そのあとだった。

ハンガリー・ブダペスト/Gellert(ゲッレールト)温泉体験記
http://www.linkclub.or.jp/~kiki/omake/budape..

コンスタンツァ(ルーマニア)

ルーマニアは黒海に面している。海といってもわざわざ日本から行くようなところではないが、ヨーロッパに住んでいると、夏のバカンスなどには行きたくなる場所のひとつ。コレラが発生、とかいうことが以前はときおりあった。

People in Romania(写真集)
http://www.axiommedia.org/dsmfilmfest/ro..

モルダヴィア地方の修道院(世界遺産)
http://www.lec-ken.co.jp/syoukoumoku/putna/p..

プラハ(チェコ)

旧チェコスロバキアは、東欧のなかでも一二を争う共産主義国だったとおもう。やりきれないほどに統制された雰囲気があった。たぶん・・そういうこともあってか、いまも比較的ロシア人の往来が多いように感じられる。(東欧諸国ではロシア・フォビア(嫌悪症)が一般的だから、ロシア人にとってそんなに居心地がいい所とはおもえないのだが、やはりそれだけ人的つながりがあるということだろう。)ロシア・マフィアも健在だとかいう話も聞く。

チェコからはロシア語をガンガンに話すひとたち(たぶんロシア寄りだった人達の子弟)が、いまだに活発にロシアに留学生してくる。プラハは、かつてヨーロッパの花の都のひとつだった。プラハ国立美術館(日本でも、ときどき企画展が催されていますネ。これ、人民ギャラリー。)をはじめ、腰を落ち着けてじっくりとそのパワーを味わってみたい町のひとつ。

プラハの写真(ゆめのにほんいっしゅうりょこうHP)
http://www.est.hi-ho.ne.jp/yuji-onuki/pic/pic..

ソフィア(ブルガリア)

ソフィアは、東欧の首都のなかでいちばん『いなかいなかしていた』という印象がある。そのぶん妖艶さみたいな、どこか得体の知れない魅力がある町、という気もする。イメージをふくらませれば、そこには大昔の町がみえてくるかも・・。

ソフィアの写真(ITIS TravelersHP)温泉ネタ(温泉水を汲むひとたち)も。
http://www.itisnet.com/japanese/j-gallery/j-tak..

いま・・

これらの東欧諸国のほうが、現在、より民主主義的でより無理のない資本主義経済に近いところにいるようにおもわれる。・・一方で、かつての宗主国(?)ロシアでは、なぜか寡頭政治的というか、何人かのボスが政治にも経済にも君臨している。民族がもつこういう体温のギャップというのは、ロシアを含むこの地域に、これからどう歴史的に作用していくのだろう・・?

東欧かんれんファイル

■ 正しい呼び方はモルドヴァとベラルーシ
■ モルドヴァ、、モルダヴィア、、
■ モルダヴィア地方の教会フレスコ画青色が残っているワケ
■ 東欧諸国がEU加盟

(2002.07.10.)

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