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プーチンはナポレオン?

フランスでも指折りのロシア通、ミシェル・タティウ(ル・モンド前編集長)のロシア大統領プーチンの印象を引用します。(「ロシアの新聞アルグメントゥイ・イ・ファクトゥイ−2000.05.19.」)

プーチンをドゥ・ゴール大統領になぞらえるひとが多いようですが、わたしの考えではむしろナポレオン・ボナパルトです。無論近隣諸国と戦争をはじめるという意味においてではありません。「フランス革命後の混乱から秩序を回復した。」という意味合いにおいてです。

ロシアの状況というのは、フランスで1793年から1794年にいたる恐怖政治につづいて起った1794年7月の「テルミドール反動(ロベスピエール処刑)」を想い起こさせます。そしてその時に、革命後の秩序の回復がはじまりました。

プーチンは、ほかのロシアの政治家と同様、ソヴィエト時代に経歴を築きはじめました。これから将来にかけて過去に引きずられない新しい世代の政治家が登場しても、さらに15年、20年とやっていくでしょう。今回の選挙ではジューガノフか、「KGB(カー・ゲー・ヴェー)」出身のプーチンかでした。わたしも「KGB」出身者のほうが適任だったとおもいます。なぜかというと、「KGB」で働いた者のほうが実生活をよく知っているからです。欧米ではどんな暮らしをしているか、「資本主義」とはどういうものか。それにくらべると、議員出身者のほうは「理論」においてまさっているだけなのです。

(引用おわり)

Photo by Денис Соловьев

ミシェル・タティウのこの意見は、時間が経過するとともに「かなり的を得ているんじゃないか」という気がする。ミシェル・タティウはまたこんなことも言っています。

・・・プーチンは「旧弊な慣習」に引きずられることを嫌う、決断力のある大統領となるでしょう。たとえば「旧弊な慣習」の筆頭にかかげられるのが「ロシアの寡頭政治」です。「ロシアの寡頭政治」に組するひとたちは、マフィアがらみの方法で得た資金のうえにあぐらをかいています。「そんなところでは資本投資も誠実なビジネスもままならない。」と欧米では忌み嫌われる。この一点は、欧米にとってとても重要です。

(引用おわり)

当初、選ばれたわけでもないのに突然でてきたプーチンにたいして、ロシア人のあいだでは「模様ながめ」という意見が大半でした。(今でもそれはあまり変わってないんじゃない・・?)それと、やはりKGB出身者にたいする「陰の統制」にたいする警戒感が、ことあるごとにマスコミや外国人にはでてきます。 ところが一方で、「ワタシたちの大統領プーチンを外国はどういう目で見ているの?」と若い世代のロシア人から最近聞かれます。かれらはもうすでにプーチンを受け入れているのかも・・

(2002.05.07.)

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