EKAKINOKI

ヴィソツキーの「オオカミ猟」

photo courtesy by: oxothik.ru

ヴィソツキーがフランスのTVで熱唱しています。

Охота на волков. Франция. 1977

(以下訳)

「脚の腱までボロボロだ。今日もまた昨日のようにオレを囲いやがった。さも愉快そうにハンターが追い討ちをかける。/二連銃が発射される。ヤツらはヨールカ(モミの木)の陰に身を隠していやがる。オオカミは雪のうえをころげまわり、生きた標的になる。/灰色の野獣を打ち殺そうってんだ。母親オオカミも子供も。ハンターたちの叫び声とオオカミたちの阿鼻叫喚。雪のうえに赤い血がながれる。ロープには赤い旗。/フェアーじゃないぜ。赤い旗のなかだけは自由にしていいってわけか。ハンターの腕はふるえることなくオオカミをしとめる。/オオカミはオオカミの慣習を破っちゃならないんだ。まだ目もみえない子オオカミのときから、母親オオカミの乳をしゃぶりながら言い聞かされてきた。赤い旗のむこうに行っちゃいけない!/

灰色の野獣を打ち殺そうってんだ。母親オオカミも子供も。ハンターたちの叫び声とオオカミたちの阿鼻叫喚。雪のうえに赤い血がながれる。ロープには赤い旗。/オオカミには速い脚もするどい牙もある。このままムザムザと破滅しようってのかい?慣習を破って赤い旗のむこうに行こうぜ。親分、なにか言ってくれよ!/いやいや、オオカミはオオカミの慣習に従うしかないのさ。それ以外、どうしようってんだい?あぁ、オレもオダブツだ。どうやら順番がまわってきたらしい。ニヤリとして銃を構えたぜ。/

灰色の野獣を打ち殺そうってんだ。母親オオカミも子供も。ハンターたちの叫び声とオオカミたちの阿鼻叫喚。雪のうえに赤い血がながれる。ロープには赤い旗。/オレは行くぜ!赤い旗のむこうに行くぜ!いいなりになってるなんて、オレはイヤだ!ハンターたちの驚いたような声が背後に聞こえる。どうだ。これでいいんだ!/脚の腱までボロボロだ。だけど今日は昨日とはちがう!昨日とおなじようにオレを囲いやがったが、今日はあいつらの敗けだ。/灰色の野獣を打ち殺そうってんだ。母親オオカミも子供も。ハンターたちの叫び声とオオカミたちの阿鼻叫喚。雪のうえに赤い血がながれる。ロープには赤い旗。」

(訳おわり)

(2000.06.12.)(2001.07.05.)(2004.11.20. 「ヴィソツキー」の部分分割)

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