EKAKINOKI

ジュ〜シ〜獣脂

ロシア人といったっていろんなひとがいる。けど、、ふだん肉とはカンケイないような顔をしてるひとが(とくに肉偏重でないとか魚嗜好がつよいとか食べてる絶対量がすくないとか・・)、肉を口にしないと・・・とたんに「肉〜肉〜肉〜〜」、、とかなったりするのをみると・・・

やっぱロシア人と肉はきってもきれないや。日本人が野菜を食べないと胸やけするようなもん、、?

かれらの祖先は動物からビタミン類を摂取していたんだろうからべつにおどろきもしないが、、肉そのものより肉にふくまれているジュース、つまり獣脂をからだが欲しているんじゃないか、、なんて勘ぐることがある。

1800年代のロシア人船員について、リチャード・ヘンリー・デーナー著『帆船航海記』から引用・・・

彼らは牛脂を常食としていた。牛脂を食べ牛脂を飲み、牛脂の間で眠り、衣服も牛脂まみれだった。ロシア人には牛脂が最高の贅沢品だった。

牛脂袋が船積みされるとき、どの目もものほし気に輝き、もしも士官が見張っていないと、一袋くらいはそっくり食べられてしまうに違いない。

彼らの毛穴からも毛の先からも、そして顔からも実際に脂が吹いてくるようだった。彼らはこんな具合に脂ぎっているので、寒気にも雨にもよく耐えられるのだろうと思われた。

(引用おわり)

キャハハ、、そうだろそうだろ!ともあれ、、そのジュ〜シ〜な獣脂に、ふだん、どんなかたちでお目にかかるかというと・・・

上の写真は「脂身(あぶらみ)がメインなハム」。焼かないでこのまま食べる。でもこのていどは、ロシア人のDNAがなくても、しばらくロシアにいるとおいしくかんじられたりする。

Photo by "Хорошая кухня-сало в луковой шелухе"

黒パンに薄く切った脂身がのっかってる。この脂身は、骨ごとすでに煮込んだもの。ネギとトマトをテキトーにトッピングして召しあがれ〜。。ウォッカに「黒パン+ニンニク+脂身」は定番。料理の仕方はつぎのリンク先↓(写真入り・ロ語)

http://good-cook.ru/salat/salat_082.shtml

つぎのリンク先にはウクライナ料理の写真がふたつはいってるけれど、下のがたぶん脂身。脂身は、塩味だけではなく、甘くして食べる習慣もある。

http://lopi.ru/ukraine/kuhnya.php

あるウクライナ料理店ではパンとセットでいつもコレ↓がでてくる。さいしょはパテかなんかかとおもってたんだけど、なんと、脂身とハーブをすりあわせたもの。なかなかイケル!

また、脂身のみ(脂肪の塊!)」を皿にならべてつっついてたりする光景もたまさかみかけたりする。ロシア人みんながみんなってわけではないけれど、そういうのが大好きなロシア人がフツウにいる。あるいは、ふだんは食べなくても、たとえば疲れてるときに食べたくなるとか。ぎゃくに・・・ロシアで肉の脂身をよけて食べたりしてると、なんとなく白い目を背後に感じたりする。

きわめつけはコレ↓ヌヴェル・キュイジ〜ン!脂身をチョコレートで包んじゃいました〜。

В "Царском селе" подают сало в шоколаде.
http://www.eda-server.ru/cooking-news/2004/0..

もちろん脂身の調理にはそれなりの工夫がこらされていて(企業ヒミツ!)、客のフランス人がこのチョコ料理を絶賛したとか。。日本にも、「アイスクリームのてんぷら」とかって、あったよネ。。

(2002.08.29.)(2005.02.08. あらため)(2006.06.04. 追加)

※ 文中の引用は・・・ 司馬遼太郎著「ロシアについて」にでていたものです。原著は、リチャード・ヘンリー・デーナー(1815-82)・・・『帆船航海記(千葉宗雄訳・海文堂) − Two Years before the Mast, A Personal Narrative of Life at Sea(1840年)』。

著者デーナーが、サンフランシスコに入港した露米会社ロシア船の中にじっさいに入ったときの経験から。露米会社とは、当時(ロシア帝政時代)、毛皮獣(ラッコ、アザラシ、アオギツネ、北極ギツネ、、)の捕獲・販売をしていた会社です。

このほかにも当時のロシア船の様子を伝えるものに、ロシアで最初の世界周航(1803-06)をしたクルーゼンシュテルン(1770-1846)が世界周航後に書き残した『クルウゼンシュテルン日本航海記(羽仁五郎訳(駿南社))』などがあります。

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