EKAKINOKI

ロシアの食材と農業

russian cooking

ロシアで野菜の種類はかぎられてる。ジャガイモ、ビーツ、ニンジン、タマネギ、ネギ、キャベツ、ウリ、マメ、キノコ、ニンニク。夏はこれにトマトとキュウリが加わる。

葉ものがナイ。たとえばシャーベリというタデ系のすっぱい葉は、酸味がきいたスープを作るのにつかう。香のものとして、コリアンダーみたいなキンザとかフェンネルみたいなウクルップ。そしてパセリ。

「葉ものを食べる」という習慣がロシアにはない。葉もの野菜の種(タネ)をプレゼントしたら、「どうやって食べるの?」最近はヴェトナム人や中国人が集まる市場で葉もの野菜を売っている。しかし、月一行けるか行けないかの場所だ。

寒い国でもあるし、贅沢が敵のソ連社会主義がふみにじった食文化は豊かでない。さらに政治や利権が生鮮野菜の流通を妨げている。

たとえば、ある県でとれたものをよその県に出すのに関税がかかったりする。農作物が不作なときに隣県に助けを求めるよりは外国から輸入したほうが安かったりする。モスクワの生鮮野菜は近くの農家ではなくわざわざカフカスやウズベキスタンからもってくる。あげればきりがない。

いっぽうで、マイナス40度の厳寒でも冬を越すような品種の小麦栽培技術がある。やろうとおもえばいくらでもおもしろい農業ができるだろう。しかし社会の現実は農業を瀕死の病人に追いたて、市場では輸入ものの野菜が幅をきかす。

(2000年)(2003.07.30. 見直し)(2004.11.03. 見直し)

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