EKAKINOKI

幻のロシアの絵本 1920−30年代展

展示会チラシと芸術新潮7月号 / 芦屋市立美術博物館(2004.02.28-04.11.) 足利市立美術館(2004.04.17-05.30.) 東京都庭園美術館(2004.07.03.-09.05.)

おもしろかった♪なにがおもしろかったかというと・・・

まず、印刷方法がいまとちがっているせいかナマっぽく、まるでオリジナル作品をみているみたい。レベディエフ(展示会ではレベージェフ)とか、当時の第一級の画家たちの「作品展示会」のようなおもしろさがあった。

また、デイネカ(1899-1969)とか、ソ連時代のポスターで有名なククリニクスとか、「え、このひとが?」っていう絵本作家でない著名アーティストがてがけた絵本とかもあったりして。

だけどこどもって、こんな抽象的な絵を好む?ってのも多い。ソ連時代よくあった「やらせの抽象」みたいの。

おとなの目にはたのしいけど、どちらかというと、「絵本」というジャンルを利用してるだけみたいにしかおもえない。

動物をよく描いたチャルーシンの絵本

帝政時代から人気があったイヴァン・ヤコブレヴィッチ・ビリービン(1876-1942)の古い絵本も何点かありました。

「芸術世界派」がらみの超洗練されたデザインと色彩。ロシア民話というテーマは、ヴァスニツォフ(移動展派)の絵とかにすごく雰囲気が似ていました。

* ビリービンは邦訳「うるわしのワシリーサ(ほるぷ出版)」などがあります。

ちなみに、絵本の文章は、チュコフスキーやマルシャークなど。


ところで、展示されていた絵本のいくつかは見覚えがあります!

まんねん品不足のロシアでは本の再利用まわし読みは当たり前でした。なので、1930年代や40年代の絵本がいつまでも残っていたりします。

そういう絵本を手に入れるのは、そんなにむずかしいはなしではないです。どこかのだれかんちにたぶんある。ただ1920年代の絵本とかになるとはなしはべつですが。

どっからかでてきた絵本

「1920-30年代のロシア絵本展」・・・メジャーなテーマとはおもえませんが、会期末日だったせいかすごくひとがはいっていました。ってはなしをしていたら、「いま絵本ブームだよ。」って言われちゃいました。なの?

芸術新潮7月号にも、「ロシア絵本のすばらしき世界」という特集が平行して組まれていて、レベディエフ、コナシェーヴィチ、タンビ、チャルーシン、シュテレンベルク、ツェハノフスキー、タトリン、エルモラーエワ、マヤコフスキーなどについて書かれています。

(2004.09.07)

かんれんサイト

ロシアの物語り作者(ロシア語)
http://www.skazka.com.ru/bio

レベディエフ作品
http://www.chl.kiev.ua/ev/bagazh/ba_gl.htm

かんれんファイル

■ チジコフ
■ 芸術世界&移動展派
■ ククリニクス
■ デイネカ

つけたし

Билибин Иван Яковлевич (1876-1942)
Штеренберг Давид (1881-1948)
Татлин Владимир (1885-1953)
Конашевич Владимир (1888-1963)
Цехановский Михайл (1889-1965)
Лебедев Владимир (1891-1967)
Ермолаева Вера (1893-1938)
Маяковский Владимир (1893-1930)
Чарушин Евгений (1901-1965)
Тамби Владимир (1906-55)
Корней Чуковский (1882-1969)
Самуил Маршак (1887-1964)

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