EKAKINOKI

ロシアの川で泳いだよ

じつは、招かれた別荘にはまだ井戸がありませんでした。裏の川から水を汲んできます。その水で食器を洗い、シャワーを浴びます。もちろん、料理には町から持ってきた水を使います。近隣の村でも、やはりおなじ川の水を機械で汲み揚げているとのこと。

川の水はとてもきれいなんだそうです。この地方は今年の春とんでもない豪雨にみまわれ、川がそこらじゅうで氾濫し、それで已然川の水がにごっているとのこと。「ふだんは川底まで見えてる。流れもじゅうぶんに速いよ。」と、念をおされました。

何人かのガキが水遊びをしていました。川のなかに一歩足を踏み入れると、ヌルッ。泥〜〜。川の流れはおもったよりも速かったです。川から汲んだ水でシャワーを浴びるのもここで水浴するのもおなじと、水の中に入る覚悟を決めました。

フシギな感覚でした。海とプールしか知らないのですが、海で水につかるのとはぜんぜんちがいます。水圧にもっと重量感があって、なにかとても神秘的なかんじです。あの水につかった瞬間に、森や川にまつわるおとぎ話がおとぎ話でなくなった、そうおもえました!

こういうちっちゃな川や湖はロシアにはそこらじゅうにあって、ロシア人の原体験のひとつです。プーシキンもドストエフスキーもチャイコフスキーもラフマニノフもスターリンもゴルバチョフもみんな。だけど、もういいな、あそこで泳ぐのは。ちなみに、水からあがっても肌は匂わなかったです。ハハ

(2003.07.19.)

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