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「カンディンスキーとシェーンベルグ」展

モスクワの気温はいま(12月)、マイナス18度ぐらいからマイナス10度ぐらいを行ったり来たり。風さえ吹かなければそれほど寒くはない。ずっと降りつづいている雪が視界を遮り、まるで白くて巨大な洞窟の中にいるかのようだ。クリスマス・ツリーをかかえて家路に向かうひとがいる。ロシア正教のクリスマス休暇は1月5、6、7日だから、正月をはさんでロシアはこれから長い祭日にはいる。そんななか、トレチャコフ美術館別館(クリムスキー・ヴァル)で「カンディンスキーとシェーンベルグ展」をみてきました。

Kandinsky

"Improvisation", Kandinsky, 1910, 131x97cm, Tretyakov Gallery, Moscow

なんでカンディンスキーとシェーンベルグ??ともだちなのさ!

アーノルド・シェーンベルグ(Arnold Schoenberg 1874-1951)は20世紀を代表する作曲家のひとりで、1933年、アメリカに移住。おなじくアメリカに移住した作曲家ストラヴィンスキー(Igor Stravinsky 1882-1971:『火の鳥』などで有名)とシェーンベルグは仲が悪かったって。ハハ。

「カンディンスキーとシェーンベルグ展」では、カンディンスキーと シェーンベルグの絵(!) が仲良く展示されていました。えっ、シェーンベルグも絵を描くんだ〜。そう、絵はだれにでもかけるのです。それはたしかに事実ですが、シェーンベルクには絵の手ほどきをした、ウィーン表現主義的作風のリヒャルト・ゲルストル (GERSTL, Richard, 1883-1908)というともだちがいました。

Schoenberg

"The Red Look", Schoenberg, 1910

シェーンベルグの絵もわるくありませんが、この時期のカンディンスキーの作品には、ものすごい気迫があります。1910年代の「即興」という一連の作品で、音楽をテーマに制作するちょっと前ごろの作品です。色あざやかな山の塊が、ムクムクムクムクとうごめいている。躍動。

マイナーな展示会ですが、こういうのをスラッとやれるのはやはり地元の強さですね。

(2001.12.27.)(2002.10.05. 見直し)(2004.09.08. 点検)

カンディンスキーのファイル

■ カンディンスキーとシェーンベルグ
■ カンディーテルスカヤ?
■ 聖ゲオルギウスのドラゴン退治
■ ミロから見た同時代の画家
■ シェーンベルクとゲルストル

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