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アルトゥール・フォンヴィジン水彩画展

Fonvizin Artur Vladimirovich (1882/83, Riga-1973, Moscow)

名前からして「ロシア人?」というかんじですが、フォンヴィジンはドイツ人を父にもち、ラトヴィアの首都リガで生まれ、ロシアで教育を受け、ロシアで芸術活動をし、モスクワで没した旧ソ連人です。

ミュンヘンにいたころ、カンディンスキーなどとの接触もありましたが、ブラウエ・ライター(青い騎士)には組していません。ミハイル・ラリオーノフ、ナターリア・ゴンチャローヴァなどがおともだちで、「art is life」のグループ「マコヴェツ Makovets(1921-26)」のメンバーとして知られています。「Makovets」にはロシア画壇の大御所セルゲイ・ゲラシモフも属していたのですね。

2004年フォンヴィジン水彩画展のものです。てかっててごめんなさい。

水彩のにじみを駆使した立体感、なにかを象徴するような雰囲気、そして「透明感」「浮遊感」・・・フォンヴィジン作品は、地上の苦しみなどこれっぽっちも知らずしあわせいっぱいに飛びまわる小鳥たちみたい。しかも、その繊細な表現にもかかわらず、いっさいの感情移入を突き放しているみたいでもある。

芸術至上主義?表現はわるいけど、フォンヴィジンは「芸術バカ」みたいタイプだった?勝手な思い込みだけれど、でなければ、このようなタイプのアートが容易にソ連共産主義社会を生き残れただろうか?

このような極楽鳥感覚(いい意味でもわるい意味でもありません)をフォンヴィジン作品に感じるひとはほかにもいるみたいで、すこし引用してみます。

フォンヴィジン作品はまるで自由で、いかなる理屈にも感情にもリンクしていない。ひとり独自の世界に生きているかのようであり、すべての行動はそこにゆらめくオーラによって認められているかのようだ。それはアーティストの心そのものでなければ、フォンヴィジンが作品そのものになってしまったかのようだ。(Eric Bulatov)

(要約引用おわり)

http://www.agavaart.com/eng/index.php?ggid=100322

欧米コレクターには人気があるみたいです。

(2004.01.07. Moscow)

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