EKAKINOKI

サラサラ土ってかんじ

ラーダ・ヴァリコヴァ

コンピューターで見る画像は中から光をあてられているような感じで、作品の雰囲気を伝えようといろいろいじっても、そういう処理の仕方のいたらなさを差し引いても、コンピューターとあまり相性がよくないとおもわれるアーティストの作品はやっぱりある。たとえばヴァリコヴァの作品がそれ。

ヴァリコヴァ作品は、ロシア絵画の伝統にのっとったクラシックで手堅い作風が基本になっている。そこに、洗練された色づかいと優しさがあり、色彩はとても繊細で『淡い』。

まるでそこらへんから取ってきた『土』を顔料にしたかのようにサラサラっとしたかんじだ。パステルかグアッシュで描いたかのよう・・。(ヴァリコヴァの作品は油彩)『独特のガンマ』・・『淡さ』のぎりぎりのところで遠近感をだしている。

ぱっと見た印象はひじょうに『クラシック』なのだが、ヴァリコヴァというアーティストがもっている世界の『力強さ』が、ジワジワと伝わってくる。これらすべてがヴァリコヴァ作品の魅力になっているのだが、こういう作品の魅力をコンピューター画像で伝えるのは容易ではないとおもう(コウゴキタイ)。

2000年の夏から秋にかけて、バレエの舞台づくりの仕事に専念していた。15、16世紀のイギリスが舞台になった脚本で、舞台そのものの設定から衣装にいたるまで、下調べのための勉強だけでもかなりの時間がとられる。

ロシアで演劇・映画の『美術担当』は、演出にいたるまでかなりの部分、監督との共同作業になり守備範囲がひじょうに広い。それだけ『美術』に従事するアーティストが重視されているということなのかもしれない。

ヴァリコヴァは幼い頃から舞踏の世界になじんできただけに、こういう仕事には喜んで情熱を傾けている。「でも、この仕事が一段落したらおもいきり絵を描きたいわ・・。」

ヴァリコヴァのファイル・・・  三月のお陽さま(作品紹介) // 秋のブーケ(作品紹介)

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