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若きイタリアのアーティスト大賞

La Giovane Arte Italiana

La Giovane Arte Italiana「若きイタリアのアーティスト大賞」は、「ヴェネツィア・ビエンナーレ」などの、イタリアで開催される一連の芸術祭のひとつ。「お祭り」である反面、「政府行政サイドの余計な介入をなくし、文化諸官庁の裁量にゆだねるべき。」など、裏側ではいろいろな議論がフンプンとしている。

今回の「若きイタリアのアーティスト大賞」でも、プレスの不在、アーティスト本人の不在など、いろいろに言われた。3ヶ月間におよぶ展示・審査ののち、4000人のアーティストのなかから14人が選抜され、2人のアーティストが最終的に受賞。

二種類の賞があり、ひとつは国際審査員の評価によるもの、もうひとつは一般参加者の投票によるもの。

La Giovane Arte Italiana一般参加者の票を獲得したのが、ブルーナ・エスポジ(Bruna Esposito 右写真)。ラヴェンナのサン・ヴィターレ教会モザイク芸術に根をもつ作品を展示。直接語りかけてくる分かりやすい美しさに、一般は票を投じた。

国際審査員賞を受賞したのが、若干27才のステファニア・ガレガティ(Stefania Galegati 上写真)。説明があってはじめてアーティストの主旨を理解できるコンセプト作品。以下、ステファニア・ガレガティへのインタビュー。

インタビュー訳: ExibArt Paola Capata 06.07.2001.

La Giovane Arte Italiana写真、ビデオ、インスタレーションと、作品の表現方法にひじょうに幅がありますが、どういう技法にいちばん関心がありますか?

表現技法のなかでどの分野をいちばん得意としているか、という質問ならあまり関心がないんです。なぜなら、協力してくれるひとがたくさんいるからです。たとえば、カメラのシャッターを自分で押すことよりも、私が表現しようとしていることをそのつど感じ取ってくれるカメラマンとよい協力関係を築くことのほうに関心があります。

どの技法が、もっとも表現能力においてすぐれているのかという質問なら分からないわ。私の場合、それぞれの作品に思い入れがあって、その作品を制作するのにもっともふさわしい表現方法をとっているつもりです。たとえば刀鍛冶といっしょに仕事をしたときのことです。彼は刀への情熱をもっているひとで、隕石から刀を造るにはどうしたらいちばんいいか、ということを一生懸命探究してくれたわ。

La Giovane Arte Italiana作品には、常識的な価値観を切り崩して鑑賞者の不意をつくという面がありますね。鑑賞者からはどのようなリアクションを期待していますか?

とくにこれといった反応を期待しているわけではありません。常識とはちがう現実の解釈の仕方を提起すること。そして、そんな現実の解釈の仕方もあるのだという注意を喚起すること。そういう解釈が有効な場面に遭遇することも、じっさいにあるわけですからね。

「放射能をおびたちいさなサムライ」が「若きイタリアのアーティスト大賞」で評論家たちの支持を得たわけですが、これについては..?

光栄です。

いま絵を描いているそうですが、なにか心づもりがあるのですか?

La Giovane Arte Italiana大きなキャンバスに「幽霊」のはなしを描いています。時間をかけて取り組んでいきたいとおもっているテーマです。

「幽霊」のはなしをするひとたちは、じっさいにそのことを経験しているのです。ほんとうにあったはなしなのではないか、というところに興味があります。こういう口承されている現実を理解するのに、絵は役に立ちます。

次の展示会の予定は?

フィレンツェの元タバコ工場で、本の挿し絵展..。6月22日から、フランカヴィッラでミケッティ賞。6月30日からはベルギーで、またべつの展示会がはじまります。

(訳 2001.07.10)

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