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20世紀のローマとシネマ

展評訳: Exibart / Massimiliano Tonelli 2001.01.16.

cinecitta Roma数日前に幕を閉じたばかりの「20世紀」を回顧する展示会が、ここのところローマ各所で開かれている。

ローマを代表する展示会場のひとつで、パリのオルセー美術館を手掛けたガエ・アウレンティの修復による「スクデリエ(イタリア語で厩舎)」では、20世紀のアートについて、「国立近代美術館」では、1800年代〜1900年代にかけての魅力的な時代と、イタリア・アートの変遷、「Museo del Corso」では彫刻の総括、「Complesso di San Michele」では、20世紀をさわがせた話題とその時代の女性像についてがとりあげられている。

数カ月前修復作業を終え、トラステヴェレに誕生した「Museo di Roma」。イタリアの民俗文化に視線を向け、広範囲な領域をカバーするこの展示会場では、「20世紀のローマとシネマ」が開催されている。(〜2001年2月18日)「チネチッタ(イタリア映画製作の中心地)」の建設から1970年代にわたって、ローマはまさにヨーロッパ映画界の中心だった。そこで活躍した映画監督たちによる「永遠のローマ」が再現されている。

cinecitta Roma展示会場に入ると、一階の回廊部分には20数枚の巨大な写真が展示されていて、さまざまな時代のローマの表情をみせている。無声映画の時代から、戦後、リアリズム、70年代、そして1999年の「乳母」(マルコ・ベロッキオ)の写真にいたるまで、それはじっさいのローマであることもあれば、舞台装置として作られたものもある。

上階には、当時の映画監督によって撮られた白黒写真が展示されている。デ・シーカ、ロッセッリーニ、ディーノ・リージ、エットーレ・スコーラ、フェデリーコ・フェッリーニから現代のナンニ・モレッティ、カルロ・ヴェルドーネ。もちろん、ステーニ、ジージ・マーニ、ピエール・パオロ・パゾリーニらも含めて、往年の名映画監督が頭のなかにえがいていたイマジネーションがつたわってくるようだ。

戦後のイタリア映画の繁栄のもとを築いた俳優たち、ヴィットーリオ・ガズマン、ニーノ・マンフレーディ、トト、ソフィア・ローレン、アルベルト・サルディ、マルチェッロ・マストロヤンニ、アルド・ファブリツィらが、これらの写真に登場する。

この「Museo di Roma」の前身は、1930年代にできた「Museo di Folklore(民俗博物館)」で、かつてそこに展示されていた「臘(ロウ)人形」のコーナーがいまもある。「20世紀のローマとシネマ」を見終えたら、ぶらりとしてみてはどうだろう。19世紀ローマ庶民の生活をユーモラスにつたえている。

(訳 2001.01.17.)

※ 展示会「ローマとシネマ」・・・-2001.02.18 / Museo di Roma in Trastevere, Piazza Sant'Egidio, Roma

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