EKAKINOKI

いちゃもん★ロシア人と映画

ものには順番があるよ・・

ひとそれぞれ、心に刻まれた映画の歴史がある。いい映画はいつ見てもすばらしいが、やはり出てきた順番は無視できない。そしてそれはわたしたちの思い出の一部分でもある。

ところがアメリカやヨーロッパの映画に関するかぎり、ロシア人にはこれがない。ソ連時代、外国映画がまったく見られなかったというわけではないが、ほとんどの欧米映画は1990年代以降に自由に見ることができるようになった。ワッと、ミソXXいっしょに。

だからひとつひとつの映画にたいするわたしたちの思い入れを、ロシア人は理解できない。コッポラやスピルバーグの映画も、『サウンド・オブ・ミュージック』も『シェーン』も、あるいは第二次大戦後のイタリア映画でさえ、ことごとくロシア人にとっては『ワン・オブ・ゼム』でしかない。

プーシキン像の背後にみえるのが、映画祭なども催されるプーシキンスキー劇場。ソ連時代からある映画館は劇場空間、スクリーンともに大きくてサイコ〜。

超有名セリフ

ロシア人と話をしていると、たとえば「さぁ、坐ろうか・・」「なにをおっしゃるのですか!」「ギリシャにはなんでもありますヨ。」など、なんの変哲もないセリフが特殊な意味をもっているのに気付くことがある。これらのセリフに隠された背景はどこにあるのだろう?

ソ連時代の娯楽は、欧米にくらべるとかぎられていた。なによりも厳しい思想検閲がそれをはばんでいた。だからロシア人は、ヒットした映画をなんべんもなんべんも、それこそ数え切れないほど繰り返し見ている。

そして「さぁ、坐ろうか・・」「なにをおっしゃるのですか!」「ギリシャにはなんでもある。」などと言うと、だれもがある映画のある特定の場面を想像して妙にナットクしてしまうのだ。文化というよりも、ロシア語の一部分でさえあるようにかんじられる。

同時通訳の棒読み映画をたのしむ

男だろうが女だろうがだろうが、大人だろうが子供だろうが、ニンゲンだろうが宇宙人だろうが、おかまいなし!ひとりの通訳がキンキンキンキンと、最初から最後まで、訳し続けます。まくしたてます。

ビデオでもテレビでも、そういう『棒読み映画』、いまだにフツウなのです。娯楽映画ですよー。超ロマンチック〜!

映像があってストーリーが分かれば・・それで『映画』なんでしょうか??ロシア人の『ストーリー愛好癖(=依存症)』、これはもう病気!

(2002.05.14.)(2003.01.27. 追加)

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