EKAKINOKI

映画「巨匠とマルガリータ」

ミハイル・ブルガーコフ(1891-1940)作「巨匠とマルガリータ」の原産国による最新版映画。ロシアでは・・・「なんでこんな長い映画つくんだよ」「途中でみるのやめた」「もっとエンターテイメントに徹するべきだった」などという批判が続出した。

巨匠とマルガリータ

「巨匠とマルガリータ(Мастер и Маргарита)」 DVD / 2005 / 242min. by Телеканал Россия - ウラジーミル・ボルトコ監督作品には「白痴」、ブルガーコフ原作「犬の心臓」などがある。

もともとテレビ・ドラマとして製作されたもので、一本のフィルムとして見ようとすると、たしかに長い。というより、10章にわかれている。一日に一章づつ、10日にわけてテレビで見るにはちょうどいい。じっさい、好んで何日かに分けて見終わった。

たしかに原作を読んでいないひとがいっぺんに見ようとすると、長さばかりが気になるかもしれない。しかし俳優ヨシ、演技ヨシ、映像ヨシ、音楽ヨシ、効果ヨシ、演出ヨシの、上出来の映画なのだ。

ソ連時代の・・・パンチもウィットもきいていない原作に忠実なだけの映画とも、クソまじめで長いだけが取り柄の映画ともまったく違う!ファンタジーにむちゃ富んでいて、それでいて地に足がついているっていうか、、テンポだって速い。

これ以上のどういう映画を作れっての・・!?

なによりびっくりしたのは・・・・・・・・「ロシア人はこんなにもたくさんのものをこの原作に見ていたのか・・・!」・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!!!!

映像になってはじめて、ロシア人がブルガーコフの原作に見ているものの多様さに気づいたというか、ブルガーコフの偉大さにあらためて感服したというか、これほどまで現代的に映像化された「巨匠とマルガリータ」の存在価値は大きい。

そもそもブルガーコフの原作そのものが長くて、暗喩に満ちてるんよ!

もしキミが、イエスとピラトがはなしをする現場に居合わせて、しかも官憲がにらみをきかす旧ソ連社会のニンゲンで、このふたつの世界を現実に行ったり来たりするとすれば、アタマがいかれちゃわないために、健康なニンゲンならとーぜんそこに、共通する世界観を引き出して精神のバランスをとろうとする。「ニンゲンなんてみなおなじよ」とか「どこでもみなおなじよ」とかね。

だけどそれだけじゃない!このふたつの世界を行き来するのを手助けしてくれるのが黒魔術師!かれが語る言葉にもキミは耳を傾ける。つまり、イエスとスターリンと黒魔術師に共通する世界観を見出さないことには、キミは精神病院行き!これこそが「巨匠とマルガリータ」の奇跡!

スターリンがいるとこで、ブルガーコフはとんでもない世界を書いたもんだ!

(2006.07.01.)

かんれんサイト

巨匠とマルガリータ (Russian)
http://www.masterimargarita.ru/

かんれんファイル

ブルガーコフにまつわる場所 (photo)
ブルガーコフ「帰郷」のスターリン評価

BBSより

vo さん 2008.02.29.

M・ブルガーコフ原作「巨匠とマルガリータ」の映画をいよいよハリウッドが製作するそうです。主なキャストは、次の通り。錚々たる俳優陣です。

Воланда……アル・パチーノ、 Иешуа Га-Ноцри……ニコラス・ケイジ、 Понтий Питат……ジョン・マルコヴィッチ、 Бездомный……マット・ディモン

http://www.rutv.ru/rnews.html?id=130993&cid=565&d=0

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