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ゼフィレッリという監督

Franco Zeffirelli 1923-

ゼフィレッリという監督『永遠のマリア・カラス(Callas Forever: 2002年)』をみていて、フランコ・ゼフィレッリ(正確にはゼッフィレッリ)の名前が目に飛び込んできたときはちょっとおどろきました。

ゼフィレッリというと、フィレンツェ生まれの映画監督。『じゃじゃ馬ならし(1967)』、オリヴィア・ハッセーが演じた『ロミオとジュリエット(1968)』、『ハムレット(1990)』・・・けっこう多作な監督の部類にはいるとおもいます。

いくつか見たものもあって、ただ、どの作品もゼフィレッリという監督名と結びついて記憶に残っていないのです。たぶん、好みの監督じゃないからとおもう。

ではなぜゼフィレッリの名前を憶えているかというと、ゼフィレッリの作品にはこのほかにも『トラヴィアータ(1985)』『オテロ(1986)』などのオペラものがあって、それが印象に残っているのです。ただ注釈つき・・・オペラ大好き、でもフィルムのなかに閉じ込められたオペラはニガテで、だから、退屈でした!(退屈だったから印象に残っているなんてヘン?)

『永遠のマリア・カラス』のクリップ(予告編)を見たときは、そんなオペラ劇みたいのではなかったし・・ん、、ゼフィレッリ?どうして、、なんなの、、とちょっとコンフュージョン。えッ、ゼフィレッリって、まだ映画作ってんの?っていうオドロキもありました。

でも映画はおもしろかったよ。カラスの声がばんばんと流れているだけでも、シアワセ〜。それに役者がよかった。カラス役のファニー・アルダン(『8人の女たち』)とか・・演技力満点の妖艶なクチビル。ほかの役者たちもたのしませてくれる。

ゼフィレッリはマリア・カラス(1923-77)と親交があった、だからこの映画ができた・・それにしてもゼフィレッリはどうしてオペラものをやるようになったんだろう・・ささやかな疑問がわきました。それで調べてみると、『ゼフィレッリ・インタビュー(英語)』みたいのがでてきたー↓

http://www.tipjar.com/dan/zeffirelli.htm

ゼフィレッリは6才のときに母親を亡くし、そのかわりといったらおかしいか・・周囲にいた英国女性たち感化されたんだそうです。彼女たちに、シェクスピアの世界にみちびかれた。そっかー、、、シェクスピア作品を映画にしていれば、オペラともテーマが通じるものがあるよなぁ・・

それとも、「じぶんのまわりのものをあらたな目で見ることを彼女たちにおそわった。」なんてもゼフィレッリは言ってるから、それで本場イタリアのオペラに目を向けたのかなぁ・・

まっ、たぶんそんなこんな、でしょ。ジョン・マッデン監督の『恋におちたシェークスピア(1998)』・・ゼフィレッリも気に入っていたみたい。

(2003.12.05.)

このほかのゼフィレッリ作品・・

『ナザレのイエス(1977)』 『チャンプ(1979)』 『トスカニーニ(1988)』 『尼僧の恋/マリアの涙(1993)』 『ムッソリーニとお茶を(1998)』などなど。『ベリッシマ(1951)』では、オヤブン、ルキーノ・ヴィスコンティの助監督をつとめている。

かんれんファイル

■ 「ムッソリーニとお茶を」にでてくるバッラの「街灯」

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