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ヴィスコンティ監督と "若者のすべて"

ルキーノ・ヴィスコンティ
Luchino Visconti 1906-1976

原題は『ロッコとその兄弟たち(Rocco e ISuoi Fratelli)』 − 1960年ヴェネツィア国際映画祭・審査員特別賞。監督ヴィスコンティ。主演女優クラウディア・カルディナーレ。

このビデオ、あまり見る気もせずにほっておいたのだけど(178分・・長い!)、昨日とつぜんかけてみた。天使のように美しい(ころの?)アラン・ドロンがロッコ役を演じている。

・・・!レイプ・シーンで思い出したゾー、この映画、どっかで見たことある。南イタリア(どこか分からない・・たぶんシチリア訛り・・)からミラノに出稼ぎに来た男兄弟5人とその母親。男兄弟5人のうちのひとりが主人公ロッコ。そのロッコが、南イタリアの故郷を偲んで語る場面(後半)があった。

「おぼえているかい・・?故郷では、家を新築するとき、大工の棟梁が最初に見た人影に向かって石を投げつけるだろ。そうすると、家の基礎がしっかりしたものになると言われている。なにかをするのにはそれなりの『犠牲』が必要なんだよ・・」

つまり、「ミラノでの新しい生活のためにも、家族のうちのだれかが犠牲にならなければならない。」・・・ロッコはそこまではっきりとは言わなかったけど、みんなそのことはわかった。なんでかこの場面が、妙に印象に残りました。あと、アルファ・ロメオの工場風景とか・・♪

ヴィスコンティの「オッセシオーネ」や「ベリッシマ」なんかも、イタリア・ネオリアリズム期の作品。ネオリアリズムは50年代のなかばになると勢いを失いはじめる。ヴィスコンティも、この「ロッコ」を境に変わっていく。

ところで、『若者のすべて』とか、、『巨匠ヴィスコンティが描いた、凄絶な兄弟愛の一大叙事詩。』とか、、、日本人向けキャッチフレーズというのは分かる。でも、、映画が作られた時代背景からも、イタリア的な土壌からも、かなりかけ離れているようにおもえるんだけど・・・

ヴィスコンティ監督作品

1942 Ossessione 1948 La Terra Trema 1951 Bellissima 1953 Siamo Donne. Episodio: 'Anna Magnani' 1954 Senso 1957 Le Notti Bianche 1960 Rocco I Suoi Fratelli 1962 Boccaccio 70. Episodio: 'Il Lavoro' 1963 Il Gattopardo 1965 Vaghe Stelle dell'Orsa 1967 Le Streghe. Episodio: La Strega Bruciata Viva 1967 Lo Straniero 1969 La Caduta degli Dei 1971 Morte a Venezia 1973 Ludwig 1975 Conversation Piece 1976 L'Innocente

かんれんファイル

■ イタリア・ネオリアリズム

(2002.07.29.)(2003.04.08. 点検)

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