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フェルメールと贋作

Jan Vermeer 1632-75
Han van Meegeren 1889-1947


第二次大戦以前、オランダ人ハン・フォン・メーヘレンは、フェルメールの贋作、正確に言うと、この世には存在しないフェルメール作品をいくつも偽造した。

そもそもフェルメールは寡作で、現在フェルメール作と確認されているのが30数点ぐらいしかない。

あらたな作品がでてきても、たくさん作品が残されている画家にたいするより、みな、多少無防備かもしれない。

じっさい、多くのひとがフェルメール作品と信じて疑わず、それらの作品を購入した。

購入者のなかにナチのゲーリングなどがいたため、戦後、メーヘレンは「ナチ協力者」として逮捕された。

「ナチ協力者」容疑であって、「詐欺」容疑ではない。

ところがメーヘレン、捕まってしばらくしてから、「あのフェルメール、じつはワタシが描きました」と自白した。

左: フェルメール, 1673, National Gallery, London
右:メーヘレン, 1935-36, Rijksmuseum

でもだれも信じなかった。

メーヘレンは、おなじものをじっさいに獄中で描いてみせる。

結局、メーヘレンは「戦犯」としてではなく「偽造罪」として裁かれ、1年の刑ですみ、「敵をまんまとだました」ということで国民的英雄にさえなった。

ただ、酒と麻薬でいかれていたメーヘレンは、刑期も終えずに死んでしまう。

メーヘレンがフェルメール贋作をやりはじめたのは、そもそもじぶんの作品が評価されなかった腹いせだったそうだ。

最近も、50年間姿を消していた推定フェルメールの「ハープシコードを弾く女」がでてきてその真贋が話題になりましたね。

この作品はかつて「フェルメール作」を否定されています。

今回は以前の鑑定がくつがえされて「フェルメール作」と認められ、ロンドン・サザビーズ(07-07-2014)で匿名氏に落札されました。

£16,246,000ポンド

なんじゃ・・?って部分はあるよね。ハハ

(2005.01.25) (2016.04.21 見回り)

ハン・フォン・メーヘレン創作のフェルメール作品
http://www.mystudios.com/gallery/han/forgeries.html

かんれんファイル

贋作と映画「おしゃれ泥棒」
36点目のフェルメール
映画「真珠の耳飾りの少女」

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