EKAKINOKI

フリードリヒの凍てついた時間

左から・・・「窓辺の女」「孤独な木」「海辺の月の出」1822年, Staatiche Museen zu Berlin

上野の東京国立博物館「ベルリン至宝展」に、フリードリヒの3作品がきている。

よくあるじゃない、妖精のひとふりで、なにもかもが凍てついてしまう、フリードリッヒの絵には、どこかそんなとこない?

喜び、悲しみ、怒り、諦め、希望、退屈・・・世界の表情が、一瞬にして凍てつき、絵のなかに永遠に閉じ込められている。

閉じ込められた世界は、なにもなかったかのようにそこで生き続けているが、けっしてこちらの世界にやってくることはない。


なんだろう。フリードリッヒはじぶんが組みしないなにかあらたな未来をみていたのだろうか?

1700‐1800年代は、それ以前の世界とそれ以降の世界が同居しているふしぎな時代だ。

そこで時間が入れ替わっているとさえおもえる。

だから、そこに残ったひとたちがいても、おかしくないとおもうのだ。

(2005.04.11)

※ 「カスパー」「キャスパー」「フリードリッヒ」「ダヴィド」「ダーヴィド」など、いろいろな日本語表記があります。

東京国立博物館 2005.04.05.- 06.12.
http://www.tnm.go.jp/
神戸市立博物館 2005.07.09.-10.10.

かんれんファイル

■ ひたすらじぶんの心を描いたフリードリヒ
■ フリードリヒの凍てついた時間
■ 時代不詳のフリードリヒ
■ 宇宙展(2000年):パラッツォ・グラッシ(ヴェネツィア)

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