EKAKINOKI

絵にも値段はある

「美術品の判定の難しさはこの稀少価値と芸術的価値との混交のなかから社会的価値が生まれてくるところにある。」

(池田満寿夫著「美の値段(光文社/1990年)」より引用)

絵にも値段はある。

しかし、絵になぜああいう値段がつくのか疑問におもうひとがいるかもしれない。

それは、あなたがじぶんの世界とじぶんの価値観だけから考えているからだ。

当たり前のことだが、世の中にはいろいろな人がいて、さまざまな価値観が存在する。

あなたがおもってもみないような価値観が存在するのだ。

値段が理解できないとき、それはあなたの価値観とはぜんぜん違う世界の出来事と考えればいい。

ぎゃくに、あなたがそのことに価値を見出した日には、いまついている値段よりもっと高い値段をオッファーするかもしれない。

Vincent Van Gogh "Wheatfield with Crows" 1890, (Van Gogh Museum, Amsterdam)

だから、絵の値段は、ただのはったりやぼったくりでついているわけじゃない。(そういうのもある。ハハ)

基本的に、値をつけるほうは「それが適当」とおもうからつけるのだし、買うほうは「それでもいい」とおもうから買う。

納得できなきゃ買わなきゃいいんだし、じぶんがおもっていたより安けりゃ「やった〜」となる。それだけのことだ。

つまり商品の値段を決める要素に「価値」という目に見えない部分があって、それが美術品の場合はとくに大きい。

まぐろだってそうでしょう。新年初物が高いのはなぜ?

150年前フランスに旅行したあなたにヴィンセントおじさん、「至急にお金がいるのです。一点100万円で買ってください。」と言われたら、どうする?

高いとおもうか安いとおもうかはあなた次第よ。:)

(2002.03.11.)(2003.08.14. 加筆)(2003.11.06. 点検)(2005.05.29. 見回り)(2016.03.28. 見回り)

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