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ティントレットの『ラザロの蘇生』

Jacopo Robusti Tintretto 1519-94 Venezia

「ラザロの蘇生」は、病死して何日かしたラザロを、キリストが墓から蘇らせるはなしです。


1998年、アメリカ・ペンシルヴェニアの片田舎にあるイエズス会センターでティントレットの『ラザロの蘇生, 100x150cm』が偶然に見つかりました。

1930年からずっとそこにあったのですが、だれも気づきませんでした。(じゃなぜ気づいたんだ!?)


『ラザロの蘇生』騒ぎがあって、イエズス会センターを訪ねてきたジャーナリストに、イエズス会士がこんなことを喋っています。

不精髭をはやし、ステッキに身をもたせかけた神父がおもむろに話しかけてきた。「ティントレットを見に来たんだろ。」「キリストは腐った肉の匂いに退散したと聖書には書いてあるんだ。死の光景におったまげたんだよ、キリストは。」

「聖書がなにを暗示しているかというとね、「キリスト自身の死」と、それにつづく「死を超越するキリストのかがやかしい勝利」なんだ。それなのにだよ・・なんだいあれは(ティントレットの作品)?!」

「白くて甘いラザロかい?!あれじゃあまるで映画スターが裸になって白い布テープで覆われてるみたいだ。ちがうちがう。ティントレットはひどい勘違いをしている。」

(New York Times 2000/07/23 "A Tintoretto Reappears in Rural Pennsylvania by Ken Shulman")

ハハハ

この作品は、現在、同じ町のリーディング美術館 (Reading Public Museum and Art Gallery) に展示されています。

(2000.11.18)(2001.10.01. 点検)(2002.09.02. 見直し)

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