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ゴッホと広重

Vincent van Gogh(1853-90)
歌川広重(1797-1858)

比較ではなく、ゴッホが広重をどうとらえていたかに興味がある。

でもこれを見ている限り、広重そのものじゃん、っていうかんじ。

相違点より類似点のほうが圧倒している。

"The Bridge in the Rain" 1887年

これってなんだろう?

(1) たんじゅんに、じぶんで描いてみたかった。
(2) ゴッホは、ほんとは日本人だった。

両方ありえるとおもいます。

ただ、じぶんで描いてみたかっただけとしても、オランダ人のゴッホは、じぶんが見たようにしか描けません。じぶんの目はごまかせません。

英国人だかが撮った日本の田園風景の写真展でのことですが、なんと、そこにあったのは、イギリスの田園風景でした。日本じゃない!すごいとおもいませんか?

つまり、日本の田園風景とイギリスの田園風景のちがいは、もしかすると、それを見ているひとによる、ということになります。

だから、いくらゴッホがマネしようとしても、オランダ人の目、あるいはヒマワリを描いたような目でしか描けません。

それが、広重の絵とほとんどおなじということは、ゴッホは、ほんとうは日本人としかおもえません。


ゴッホは、『おいらん(渓齋英泉)』『雨の大橋(広重)』『梅の花(広重)』の模写をしているのですが、ビックリするのは、これが、1887年ごろなんです。

『ひまわり』にもいろいろありますが、制作年代はほとんどおなじころです。


『玉井瑞夫インターネット写真展』というサイトの『写真家の色彩学(近世日本人の色彩感覚)』に、ムチャ愉しい一節がありました。

ゴッホはプロヴァンスのアルルで、画家たちの共同アトリエという理想を望み試みたが、うまく行かなかった。僕はもしゴッホが37歳で、幻覚と狂気に苦しみ、自らの命を絶つようなことになっていなければ、ゴ−ギャンがタヒチへ行ったように、日本へやって来たのではなどと空想したことがある。

(2003.10.10)(2005.06.11. 見回り)

ゴッホ作品 (Van Gogh Museum)
http://www.vangoghmuseum.com/

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