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印象派ファットーリの騎馬兵

Giovanni Fattori 1825-1908

ファットーリ、知らないよね?イタリアでは著名な19C画家です。(ちなみに、イタリア人も近代日本人画家を知りません。)

1866年, Galleria d'Arte moderna, Firenze

ファットーリは、イタリアの印象派マッキアイオーリのひとりで、若いモディリアーニのリヴォルノ(モディリアーニの生誕地)での先生でもあります。

(「ファットーリはマッキアイオーリではない」と言うひともいます。念のため。)

Amedeo Modigliani 1884-1920

モディリアーニがどういう世界から来たのか、そういう観点からみるとおもしろいかもしれません。

ファットーリのこの作品、ちょっと、ウジェーヌ・ブーダン作「トルーヴィルの浜辺」をおもわせますね。

Eugene-Louis Boudin, 1824-98

ファットーリには、浜辺でくつろぐひとたちとか牛がいる田園風景とか、あります。ファットーリの紹介にでてくるのは、一般受けするそういう風景画です。

しかし、ファットーリは、若いころ、好んで騎馬兵の戦闘風景を描いていました。むしろ、そこからはじまったといってもいいかもしれません。そして、ファットーリの作品の多くをしめるのが、この騎馬兵なのです。

1980年

なぜ?

まず、そういう時代でした。イタリア統一が1861年で、それまでは戦争です。さらに、ファットーリ自身、愛国主義者でした。

ただ、ファットーリの国際的評価がいまひとつなのも、そこらへんが関係しているかもしれません。


ファットーリ作品は、フィレンツェはじめトスカーナ地方の美術館にはよくあります。また、ローマ国立近代美術館には、ファットーリの、**メートル四方もある超大型戦場風景もあります。(笑)

Galleria Nazionale d'Arte Moderna, Roma

ローマ国立近代美術館は、イタリア近代画家の作品がとても充実しています。もしかすると、気に入った画家がみつかるかもしれませんよ。近代イタリア画家の作品は、コレクションとしてまだ現実的な値段です。


ところで、ファットーリって、どうして横長の作品が多いんでしょうね?

(2004.03.15. 『マッキアイオーリってなに?』より分割)


かんれんファイル

■ マッキアイオーリってなに?
■ 吉田松陰とロセッティのおやじ

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