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マニエリスムってなに?

わかったようでよくわかんないのがマニエリスム。

manierism

パルミジャニーノ作「名刺がわりにローマに持っていった自画像」1524年 Kunsthistorisches Museum, Vienna

よくわかんない理由はいくつかある。まずひとつはその名称。

「マニエリスム」は「マニエーラ」ということばからきている。「マニエーラ」は「手法」みたいな意味で、ごくフツウに使うことば。

「偉大なルネサンスの画風(=われわれが失ってしまった)」「ルネサンスを踏襲する」?「踏襲しながらも時代のスピリットはもはや違う」?「手先だけの」?「技巧にはしった」?「奇をてらった」?

いまひとつはっきりしない。

なんと、ヴァザーリが言い出しっぺ!

よくわかんないふたつ目の理由は、時期。

マニエリスムが存在しうるのは、神々しいルネサンスとバロックのあいだ。

バロックとマニエリスムがちがうのは、まあ見た目にわかる。

はっきりしないのは、むしろ、「どこまでがルネサンス?」ということかもしれない。


となると、諸説沸騰だね。

ティントレットがルネサンスさいごの巨匠だというひともいる。

こういうのがルネサンスだというのはたしかにあるけど、どこからか、まぜご飯になっていく。

ラファエッロが死んだ1520年は、あんがいつかえる年号かもしれないね。

ダ・ヴィンチも、その前年の1519年に他界している。


その前とそのあとでは、時代そのものが激しく変化している。

たとえば、イタリアが諸国列強の本格的リンチにあう前と後。

マルチン・ルターの事件が1517年にあって、宗教的にも政治的にも世界が変化しだした。

よき時代から混沌の時代へ。


アート的には、「予定調和的な美」の終わり。あるいは、たんなる「飽き」。

飽きるとなにをはじめるかというと、「あそび」「定説にさおさす」「デフォルメ」・・・


いずれにしても、どこまでがルネサンス、という線引きはない。

おなじ時代でも、ルネサンスの要素を濃厚に残しているひともいれば、すでにバロックの予兆を感じさせるひともいる。


「ルネサンスからバロックへの移行期=マニエリスム」じゃだめ?

パルミジャニーノ、ポントルモ、ロッソ・フィオレンティーノみたいのがマニエリスムですよ、みたいな。ハハ

(2001.10.02)(2004.11.18. 見回り)

マニエリスムについて・・

■ マニエリスムの画家たち (Photo Gallery)
驚愕のデュオ展、ロッソとポントルモ!
■ マントヴァのおばけ屋敷テ宮殿
■ ポントルモ
■ 赤毛のロッソ・フィオレンティーノ
■ パルマのコレッジョ
■ パルマのパルミジャニーノ
■ モンスター・パークは創業1550年

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