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カラー・フィールド&モーリス・ルイス

Morris Louis 1912-62

1950、60年代ごろの「美の追求」におけるひとつの答えがカラー・フィールド・ペインティング(Color Field Painting)だった。画布をどばっと広げて絵の具を流し込んだり、にじませたり、あるいはそうした状態にしてさらに画布を折り重ねたり・・・

やり方はひとそれぞれだけど、カタチあるものを描くことにわざとらしさを感じてしまったかれらは、よりわざとらしくないとおもえるものを描くために、色彩に傾倒し、色彩の論理に身を任せ、色彩によってのみ美の世界を構築しようとした。

「どれだけわざとらしくないものができたか」、「色彩だけでどれだけ美しいものを創造できたか」・・・これがモンダイなんだよね〜

だって、、「カタチあるものをあえて避ける」という作者の意図が感じられればそれはそれでもうすでに「わざとらしい」し、また色彩の組み合わせをつかって意識的になにかのカタチをだしたりしたら、元の木阿弥。

川村記念美術館図録より・・・ モーリス・ルイスの "Gimel" / 1958 / 232.5x385.5cm

しかしたとえばモーリス・ルイスの上のような作品・・・そこになにを見るかは勝手ですが、そしてルイスの作品にはフシギフシギの世界が出没しているのもジジツですが、それはけっしてルイスが意識的に盛り込んだんじゃない。

ルイスの作品のまえに立ち(カラー・フィールド・ペインティングのデジタル画像はいただけない)、それぞれのカラー・フィールドがもつ力学に、息づかいにふれるとそのことがよくわかる。色彩だけでみごとなまでにひとつの美が築かれ、「わざとらしさ」、「意図的」といえるようなものは、これっぽっちも感じられない。

モーリス・ルイス作品例

http://www.abstract-art.com/abstraction/l2_Grnfthrs_fldr/g098b..
http://www.abstract-art.com/abstraction/l2_Grnfthrs_fldr/g098a..

だけどね、、どうやって描いたかってすっごく好奇心かられる〜。

(2005.08.09.)

※ グリーンバーグが「カラー・フィールド・ペインティング」という言葉をつかいはじめたころの代表的なカラー・フィールド・ペインターには、オリッキー、ノーランド、ルイス、フランケンサーラーなどがいる。ロスコもカラー・フィールド・ペインターにはちがいないが、かれらの先輩格にあたりちょっと別格。

かんれんファイル

■ 現代アメリカのアートシーン

かんれんサイト

静岡県立美術館のルイス紹介
http://www.spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/collection..

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