EKAKINOKI

キーファーと「鉛の時代」

Anselm Kiefer (1945-) / ドイツ新表現主義

アンゼルム・キーファー展(artseensoho)
http://www.artseensoho.com/Art/GAGOSIAN/keifer98/keife..

キーファー絵画作品(Psychology Department Eastern Kentucky University)
http://www.psychology.eku.edu/FALKENBE..

静岡県立美術館にあるキーファー作品(1978-88年の作品で、ボブ・ディランがキーファーから購入したもの!)
http://www.spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/colle..

BBSより

あざらしくん

モンテマルティーニ博物館展示作品
http://www.centralemontemartini.org/it/museo..

この画像を見た時に思ったのは、前衛的なコラージュのような違和感とともに、「古代ローマへの回帰→ローマ帝国の復興」と「近代重工業→男性的な力の誇示」を感じて、「なんかムッソリーニが好きそう、、、、」と言ったものでした、、、

この展示(というか美術館そのもの)を企画したのは一体どんな人物なのだろう??こういった危うい感覚を想起させる作品を作っている芸術家にアンゼルム・キーファーがいますよね(ナチス的であるというのは彼の場合、誤解だけど、、、)

ミン★チカさん

イイ感じの絵ですね♪力強く不平不満不安をぶつけてるって感じがしたけど、僕は特に、危ない感じは受けなかったなあ(この感じが一番危ない?)

あざらしくん

個人的なことですが、私も機械は好きなのですよ。顕微鏡やら測量器やら、六分儀やら、望遠鏡など(全部前世紀前半のもの)で、部屋は一杯です。だから、あの内装には強く惹かれるのですよ。でも、その醜悪さも、それだからこそ強く感じるわけなのです、、、

このアンビヴァレントな感情を、キーファーなどにも感じるんですよね。彼の作品が好きな人の多くは、彼の信奉者というよりは、むしろ(どちらかと言うと)批判者で構成されていたのではないかしら??

ミン★チカさん

キーファーさんって、若いお兄ちゃんのイメージあったけど、57歳なんだね。優しそうな顔してはる。。。

この人『右翼的』なんじゃなくて、『反右翼的』なんで、問題提起的に『石窟』とか発表してるのだね?と僕は理解しましたが、、、あってる?

えかきのき

ゲルマン(ドイツ)の心象に深く入り込んで、なおかつ普遍的にうったえるものがある。でも『反右翼的』かぁ、、、、ちょっと屈折した、フクザツな問いだネ。

戦争を仕掛けた側のドイツ人は、歴史からすなおに導きだせない、導きだしてはいけないことがあって(日本と状況が似ている)・・・ふつうのニンゲンがもっている衝動のうちのあるものに蓋をせざるをえなくて・・・だから不自然なまでに平和的になったり・・・

キーファーは、そういうドイツの歴史的「歪み(ゆがみ)」をキャンバスにフィックスしたってことでしょうか?つまり・・・現実をみつめるということであらたなアイデンティティーの確立になってるみたいな、、、そんなんとはちがうの?

あざらしくん

キーファーについて、下の日本語のサイトが、なかなか参考になります。
http://ueno.cool.ne.jp/archiv/cacciari/index.html
(ここからのリンク先はほとんど消えているけど)

それと、「シジフォスの笑い アンセルム・キーファーの芸術」(岩波書店1997)↓も良い本でした(前に読んだので内容をあらかた忘れちゃったけど)。

それと岩波の現代哲学の冒険シリーズの「死」にキーファーについての良い紹介文(エジプト神話にからめた)が載っていたと思います(手元に本がないので確認できないけど、、、)

http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/3/0233..

えかきのき

マッシモ・カッチャーリの『キーファーへの献辞↓』(マッシモ・カッチャーリ/ヴェネツィア・ビエンナーレ/1997年)を読みました〜。

「破壊」は「創造」のために不可欠なプロセスであり、現代アートもまたその例外ではない・・・・またいっぽうで、それはつねに神話の再構成にすぎない。キーファー作品は、そういう「破壊から創造にいたる問いかけ」を力づよく表現している・・・

だいたいそんなとこ?

あざらしくん

わかり難い文(と訳?)だけど、まあキーファーのテーマが上手にちりばめられた文章ですよね。(個人的には好きです)

同じ枢軸国であったイタリア人からの「献辞」であるので、「歴史」についての具体的な言及はしてませんが、、、(そうすると陳腐なものになる)

パウル・ツェランの「死のフーガ」、
http://home.att.ne.jp/sun/mush/enlight/poem/..

そしてキーファーが独逸の歴史についての作品を生み出していった時代。これらから想起するのは「鉛の時代」という言葉です。同名の映画↓が、1981年度にヴェネチア映画祭で最優秀作品賞を受賞しているのですが、知る人は少ないと思います。テーマがあまりに重いので、、、NHKで放送された時も、ラストが改変されていたと聞きます(未確認)。この映画で、早熟な(青年期の)主人公の女性が、リルケを読む代わりに反抗して別の詩を読む印象的なシーンがあるのですが、その詩もやはり「死のフーガ」でした。

また、「秋のドイツ」という映画もこの時代の空気を生々しく伝えている名作です。

キーファーの作品を見て、ゆすり起こされる「記憶」は、「独逸の歴史」(現在性を帯びた過去)と「鉛の時代」(現在)の窒息しそうな状況と硬く結びついているような気がするのです。(やがて、彼の中でのテーマは、より広く、独逸の記憶から人間の記憶である「神話」へと移ってゆくのですが、、、)

(2002.06.06.)(2004.10.06. 点検)(2005.01.11. 「鉛の時代」「キーファーBBS」ファイルをここに統合)

キーファーかんれんファイル

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■ キーファーのイカルス
■ キーファーが崇敬していたヨゼフ・ボイス

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