EKAKINOKI

カバコフ ほんとは文学的でも政治的でもない

Ilya Kabakov 1933- (Dniepropetrovsk, Ukraine)


カバコフって、良きにつけ悪しきにつけ、現代アートそのもの、ってかんじ。

本人はそんなつもりまったくないんだろうけど、ときとして文学的だったり政治的だったり。

カバコフがこんなことを言っています。


「自分の作ったインスタレーションがここでどのような役割を果たしているのか、私にはわかりません。自分にいかなる課題を課しているのかもわからないのです。」(「イリア・カバコフの芸術(沼野充義/五柳書院)」より引用)


おい、ほんとかよっ!?

カバコフは、ソ連に根っこをもつアーティストのひとりですが、いまはアメリカ在住というか、現代アート在住。ハハ


日本でもいろいろなところで紹介されています。


森美術館のカバコフ展(2004年)「私たちの場所はどこ?」のチラシと図録。

正装した巨人男女の足の部分だけが柱のようにたっています。

壁の上のほうには、金縁額縁にはいった大きな絵の下の部分だけがみえます。

それより上は、天井にさえぎられていて、なにも見えません。

わたしたちは、巨人たちの足元で、事実の断片をみながら全体を想像しているというわけです。

壁面に飾られているのは、ソ連時代のリアルな写真です。

わたしにも考え付きそうなインスタですが、しかし、現代アートというのは、それが、どのような状況で発表されているかもアートの一部、というところがありますね。

(2003.10.25.)(2004.07.19. 加筆)

* http://www.arttowermito.or.jp/art/kabakovj.html
イリヤ・カバコフの略歴など(水戸芸術館)

* 「彼らはのぞきこんでいる(名古屋市白川公園/1998-99年)」「堕ちた天使(東京国立近代美術館前庭/2002年)」・・・このふたつは常設のようです。


かんれんファイル

■ 宇宙展(パラッツォ・グラッシ/2000年)

ART INVESTMENT RUSSIA SOVIET ITALY JAPAN