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早描き名人エリザベッタ・シラーニ

Elisabetta Sirani 1638-1665 Firenze


エリザベッタ・シラーニは『早描き』として有名です。お金をほしがる父親がプレッシャーをかけたからだとか、「ほんとうに彼女が描いてるの?」という懐疑に対して公開実証したとか、いろんな逸話が残されています。

あるとき、エリザベッタはメディチ家・コジモ3世の叔父レオポルドの肖像画を描きました。コジモ3世がこれを気に入り、『聖母像』をエリザベッタに注文します。1664年、コジモ3世じきじきにエリザベッタを訪問しました。

「いつごろできあがる?エリザベッタ?」「マッテ!いま描きあげますから・・メーかいて、クチかいて、いっちょあがり〜。」コジモ3世の目の前で、エリザベッタはまたたく間に作品を仕上げていきます。「ウッソ〜!」コジモ3世のめがま〜るくなります。「まだお時間ありますか?殿下?」「おっ、お、あるぞよ、、」エリザベッタは塗りたての作品を乾かしてコジモ3世に持たせたとサ。

まるで御弁当屋さん!スピード現像!?そう言えばおなじころオランダにはフランス・ハルス (Frans Hals 1581/85-1666)。 という早描きがいました。カラヴァッジョ以降のこの時期の絵画には、早描きを可能にするなにかがあったか、あるいは早描きでなくてはできないなにかがあった、とかんがえられなくもない。

エリザベッタは父親から絵画の指南を受けたほか、グイド・レーニ(1575-1642:カラッチのボローニャ派を継承)派の指導もあおいでいます。17才で自分の工房をもち、女性のための美術学校まで創設。エリザベッタは喜劇の演出家までしていたそうです。なんとも才人ですが、27才で他界とは、あまりにもはやすぎます。

1664, Stephen Warren Miles and Marilyn Ross Miles Foundation, Houston

シラーニと目されている作品が70点ほど、いまに残されています。


かんれんファイル

グイード・レーニ
中世の女性アーティストができたこと
中世の女性にもチャンスはあった

かんれんサイト

エリザベッタ・シラーニ作品
http://www.wga.hu/frames-e.html?/html/s/sirani..

National Museum of Women in the Arts
http://www.nmwa.org/
シラーニとフォンターナの作品をみることができます。(英語)

(2001.10.07 点検)

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