EKAKINOKI

地球に彫刻する

丑久保 健一 1947-2002

「1・0・∞のボール 海(1987年)」・・・

木彫で、大きさはおおむねサッカーボールぐらい、どっかがへっこんだりしてて、おっきいのもあればちいさいのもある。そういうのを100個とかの単位で作って、それをボートで沖合いから太平洋の黒潮にのせ、1年後にまた元の場所に戻ってくる姿を見届ける・・・そのすべてを作品とする、そんなスケールが大きい作品づくりを丑久保さんはやっていた。

写真は「宇都宮美術館 NEWS LETTER Vol 16」より

ミニマリズムというのは西洋美術の流れからだけではなく、日本的感覚からしてもなんら違和感がない造形美だとおもう。丑久保さんの作品をミニマリズムと関連づけるのは勝手な解釈かもしれないが、日本的素材のなかにミニマリズムをストイックに追求したある種の調和と、さらにそれを現代世界にリンクさせる「ミニマリズムがなしうるさらなる可能性」のようなものを丑久保さんの作品に感じていた。

その丑久保さんが逝った、という知らせをずいぶんたってからネットで知った。

アーティストが逝くというのは、アーティストだけが逝くのではなく、かれのアートも逝ってしまう。たしかにかれの作品は残る。しかし新しい作品を生み出すことはもうない。アーティストが逝くとかならず感じる一種独特の淋しさは、たぶんそのためだろうか。

- 2005.05.01. / 2007.09.22. サイトリニューアルの報告をいただきました。

丑久保 健一氏HP
http://ushikubokenichi.com/

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