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マントヴァのおばけ屋敷テ宮殿

マントヴァにはお化け屋敷がある。その名も『テ宮殿(Palazzo Te)』

『テ宮殿』の『テ』は、『te(おまえ)』でも、『the(お茶)』でもなく、たんにラテン語の地名が短縮されただけだそうだ。

さして高くはないちょっとギリシャ風の建物が広大な敷地をぐるりと囲んでいる。

Giulio Romano Palazzo Te


テ宮殿の各部屋にはわざとらしい名前がつけられている。『愛と狂気の間』『おどろきの間』・・・

そしてこの迎賓館のなかにあるいくつもの部屋を通り抜けていくと、『巨人の間』という名の、とてつもなくハデな絵がえがかれた部屋にたどりつく。

そこには『巨人たち』が壁から天井から部屋全面にくまなくえがかれている。壁の下のほうは、極端な遠近法で、バカでかい巨人の足とかになっている。

まるで怪獣のような大きさだが、だれかがそばに立った写真でもないと、ちょっとその雰囲気が掴めないかもしれない。

あざやかな色彩。全体的には緑っぽい?コントラストは趣味良くおさえられている。

壁のほうぼうに、訪問者の落書きがある。参観日・・・1714年・・・現代の修復家は、『年代物の落書き』を消さないでおいてくれた。


この『巨人の間』の作者はラファエロ(1483-1520)の弟子ジュリオ・ロマーノ(Giulio Romano 1492/99-1546)。『テ宮殿』の施行主は、マントヴァ大公フェデリーコ・ゴンザーガ(1500-40)で、イザベッラ・デステの息子だ。

テ宮殿がほぼ完成したのは、1535年ごろ。

イザベッラ・デステの美術品コレクションは有名だが、イザベッラ本人については、「啓蒙的な好奇心は強かったかもしれないが、コレクターとしては凡庸だったのでは?」とか、よく憶測されている。

もしかすると、息子のフェデリーコ・ゴンザーガのほうが、コレクターとしては相当なものだったかもしれない!

フェデリーコ・ゴンザーガのコレクションはほとんどが散逸してしまったが、『テ宮殿』こそが、まさに彼のコレクターとしてのセンスを偲ぶ唯一の場所だ。

(2001.07.04.)(2002.08.19. 書き改め)(2004.11.04. 見回り)

テ宮殿壁画(Anna Zacchia)
http://www.csdl.tamu.edu/~zacchia/personal/psiche.html

テ宮殿
http://www.williams.edu/art/architectureVR/palazzoDelTe/
(Apple社のiTunes(QuickTime)要)

ジュリオ・ロマーノ作品(Web Gallery of Art)
http://www.wga.hu/frames-e.html?/html/g/giulio/

かんれんファイル

■ マントヴァたびプラン
■ ルネサンスの花・ラファエロ
■ マニエリスムってなに?(ジュリオ・ロマーノはマニエリスムの画家)
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