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バイオリンの町クレモナ

ポー川沿いに発生する季節的濃霧というのは、ちょっと想像できないぐらいすごいです。1メートル先のセンターラインらしきものを見ながら亀のように車をうごかす怖さは、経験したひとでないとちょっとわからない。

クレモナもまた、ポー川沿いにあります。ミラノから車で約1時間。電車だと、2時間ぐらいかかる。

地理的には、ミラノから近いし、通勤圏であってもおかしくない。しかし、アクセスがわるいことこのうえない。

なんでそうなのか、ワケがわからない不便な町というのが、イタリアではよくある。たぶん、政治的な理由かな。

だから町は静かだ。

基本的には農業県。パルマやモデナのエミリア・ロマーニャ地方とポー川をはさんで接しているから、ハムやサラミ、うまいもんはいくらでもある。


クレモナは、紀元前218年(?)、ローマ人によって創られたとされます。

でも、ロンゴバルド族。かつて、パヴィアに本拠地があったヴィスコンティが、じぶんの娘とスフォルツァを結婚させ、クレモナの領主にしました。

イタリア人に言わせると、クレモナは「3T」で有名だそうです。「3T」とは、塔(Torre)、クレモナ名菓トローネ(Torrone)、そして大きなおっぱい(Tette)。

国際的には、むろんストラディヴァリウスの弦楽器で有名。ヴァイオリンとかヴィオラとか、すぐれた弦楽器を造りつづけてきました。

いまも、弦楽器のマスターを志すひとたちが世界じゅうからクレモナに勉強にやってきます。

塔があるドゥオーモ広場に市庁舎があって、そこに弦楽器の展示コーナーがあります。


ミケランジェロにデッサンをみてもらった女性画家スフォニスバ・アングイッソラが、クレモナ貴族です。

レオナルド・ダ・ヴィンチ作「貂を抱く女性」のモデル・チェチーリアが住んでいた別荘が、クレモナ郊外にあります。

そう。市立美術館には、カラヴァッジョの『瞑想のフランチェスコ』があります!

(2002.10.20.))(2005.01.06. 見回り)

クレモナかんれんファイル

バイオリンの町クレモナ
チェチーリアとクレモナ
クレモナのカラヴァッジョ
スフォニスバ・アングイッソラ
ストラディヴァリウス
クレモナのかんたんマップ

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