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トリノってどんなとこ?

torinoトリノには3つの顔がある。

ひとつは、1861年にイタリアが統一されたとき王位に就いたビットーリオ・エマヌエッレ2世の所領サヴォイア公国(=サヴォア公国:のちサルデーニャ王国)の首都だったという歴史。もうひとつは「フィアット」の城下町で、仕事を求めてやってきた南イタリア・ルーツの人間が多いということ。そしてさいごが、「黒魔術のメッカ」といういわくつきのもの。

第1の顔・・・

サヴォイア公国の首都だったという歴史は、トリノではいろいろなところで感じられる。建築様式、町のカンジ、、それにサヴォイア公国はフランスにまたがる山国で、首都もかつてはフランスにあった(〜1563年)。ともかくどことなくイタリアっぽくないし、、冬の朝にたち込める霧と肌寒い空気は、やっぱイタリアとフランスの文化推移圏と言うしかないだろう。

サヴォイア王家そのものは、王政廃止を決めた大戦後の国民投票(1946年)によってイタリアから追い出された。(いまだに帰国を許されていない。)

第2の顔・・・

もともと貧しい地方だったので王さんがいたのか、王さんがいたから貧しかったのかはわからない。しかしピエモンテ(トリノがある州)のひとたちはよく勤勉家だと言われる。シコシコシコシコと働く。だからフィアットがここにできたのは正解だったのカモ。ただ現実には、フィアットの仕事を求めて南イタリアからたくさんのひとたちが移住してきた。(いまはもうそのひとたちのこどもや孫の時代。)

第3の顔・・・

大戦後フィアットの城下町となったトリノは、一見、労働者の町に見えるかもしれない。しかしこの山国(アルプス、葡萄栽培がさかんな丘、ポー川)には、けむたい政治から距離を置いて思索にふけったひとたち、それも政治的に超ウルトラ(過激)なひとたちを多く生み出してきた。そういうことをかんがえると、「黒魔術(magia nera)」がさかんでもべつにおかしくはない。

日本語で「魔術」と言うとちょっと語弊があるかもしれない。「魔術」は現実的なパワーでもある。その、現実的でありながら近代科学では証明できないパワーのために、たとえば薬草を自由自在にあやつっていた女たちが火あぶりに処せられ、おなじような葛藤が現在でも、形と主題こそちがえ、続いている。

torinoトリノは、「黒魔術トリアンゴラーレ(三角ゾーン)」の一角を成している。あとの2点はサンフランシスコとロンドンなんだそうだ。ともかく、それがどのくらいすごいかというと・・・

グラン・マードレ(左の絵)というインポータントな教会がポー川沿いにあって、なんとその地中深くに、黒魔術の大本営があった!そこでつい最近まで、「処女の生贄」とかなんとかの儀式が連綿ととりおこなわれていたというから、、穏やかじゃない。(すっげえ挑発、、)

そしてこの黒魔術のメッカ・トリノのドゥオーモには、「イエスの形骸布(キリストのなきがらを覆っていたとされる布)」がある。またさらややっこしい〜〜。

(2001.03.27.)(2001.06.17. 加筆)(2004.03.09. 見直し)(2005.04.20. 見回り)

※ フィアットが生産基地のトリノからの撤退を決めると、トリノ市は生き残りをかけてインターネットも含めた『テクノ文化都市』をめざしはじめた。そのためのインフラづくりにはたしかに見るべきものがあるとおもう。でも、ほかの地方のイタリア人のなかには、「トリノはもうおしまいだよ。イタリア全体でみると、これから伸びていく地域からは、はずれてしまった。」と言うひともいる。

※ ファイル中の画像:(下)はカペッロの作品。

※ トリノじゃなくて、トリーノだよ〜〜〜、、トリノで検索すると40500件、トリーノだと303件・・・ああヤダ、、

※ トリノは黒魔術トリアンゴラーレの一角だが、いっぽうで、正統なカソリックにおいて、プラハ、リヨンと、清きトリアンゴラーレをなしている。

トリノかんれんファイル

■ トリノってどんなとこ?
■ ビチェリンという飲み物
■ ダ・ヴィンチ・コードと魔女の真相
■ イエスの形骸布(ドゥオーモ)
■ トリノをベースにしてうごく
■ イタリアの王さんについてちょっと・・

イメージ・・・

■ トリノかんたんマップ
■ Photos ☆ トリノ(冬)
■ ポー川と花(Fulvio Colangelo)
■ 『黒魔術(The Black Arts)』リチャード・キャヴェンディッシュ著/栂正行訳/河出書房新社/1992年初版

かんれんサイト

Turismo Torino
http://www.turismotorino.org/
シンパティコ(親しみのもてる)なトリノ紹介サイト。(英語・イタ語)・・・このファイル中1番目画像「モーレ・アントネリアーナ(Mole Antoneriana)」はこのサイトのもの。

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