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ポレンタなつかし〜

Polenta

ポレンタは、なんの変哲もないトウモロコシ料理です。トウモロコシの粉を水と塩で煮、黄色くなったネットリ君にラグー・ソース(ミートソース)などをかけて食べます。

あまりにも素朴な料理なので・・外国での知名度もいまひとつ。ところがこのポレンタこそ、イタリア中部からロンバルディア平野にかけてのイタリア人のとっては『おふくろの味』であり『民族の記憶』なのです〜。

山盛りのポレンタがテーブルの真ん中に置かれ、ポレンタ山の火口にはラグー・ソースがこってり、ポレンタの上にはソーセージやブタ肉がのっていたりして、それをみんなでつっついて食べる・・・そんな光景が、この地方では何百年もつづいてきました。(いまは以前ほどではないにしても・・)

これらの地方では、ラヴィオーリやカネローニなど、具をパスタで包んだ料理も日常的に用意されますが(スパゲッティなどの麺類は南イタリア系)、ポレンタのボクトツさはそれ以上に強烈に、生まれ育った土地への想い出に結びついているようです。

写真(上)のポレンタにかかっているのはベジェタリアン・ソース。適当な量のセロリ、パセリ、ニンジン、タマネギ、そしてたっぷりのニンニクをミキサーにかけます。それをオリーブ・オイルで約30分ほど煮、ワインと、茹でてミキサーにかけたトマトを加え、さらに10分ぐらい煮ます。

ほどよいぐあいになってきたら、ぜんたいを覆うぐらいに牛乳を入れ、ニンニク4〜5かけらを足して、またさらに20分ぐらい煮、ノーチェ・モスカート、胡椒、塩、ローズマリー、パルミジャン・チーズで味をととのえておしまい。ニュートラルな味で、なかなかイケマス。

あまったポレンタは焼いて食べたり、、それがこどものおやつになったり、、

ところで、、、外国暮らしが長くなると、母国では見向きもしなかったものが急に恋しくなってワレながらビックリしたって、そんなはなしをときどき聞きます。

世界じゅうを旅行している好奇心旺盛な日本人文化人類学者は味噌汁が恋しくなり・・・アメリカ人抽象画家がカントリーミュージックを思い出し・・・東洋文化に惹かれて日本に住んでいるイタリア人の脳裏にはポレンタが去来する!

(2004.01.30.)

料理はマリア・クレシンベーニ(Maria Crescimbeni)

※ 写真(上)のポレンタは、正確には、ポレンタにチーズ(トーマなどのとけやすいチーズ)を加えたポレンタ・コンチャ(Polenta Concia)。

かんれんファイル

■ イタリアの食材

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