EKAKINOKI

ヴェルネット、モノローグ

Silvia Vernetto

よく描くのが、住んでいるトリーノの風景。家の窓からみえる風景。つらなる屋根。くすんだ色の瓦屋根。モーレ・アントネリアーナ(トリーノのシンボル)、郊外の工場、緑色の丘陵。

人生の最初の20年間をピエモンテ地方(トリーノを首府とする。)のいなかで過ごしました。「いなか」のしずけさ。そこをつつむ音。ただよう香り。色彩。わたしの気持ちはいつもそこにひかれています。いきもの。植物。何千という色彩の変化のなかに、ありとあらゆる「いなか」への憧憬を描き込むわけです。それが、ときとして風景であり、音もなくあらわれるネコだったりするわけ。

ずっと油彩画で描いていたのですが、1996年ごろよりアクリル画に専念しています。アクリルの濃厚でいきいきとした色彩のほうが、わたしのおもいえがいているような人生のよろこび、詩情をよりよく表現できるのです。

絵をかくいっぽうでは、CNR(イタリア学術会議 ※)の宇宙物理学研究者です。。宇宙線の実験で、イタリア、グラン・サッソ山脈、ボリヴィアのアンデス山脈、チベット高原にいきます。 そこで出会う魅惑的で神秘的な夜空は、とても強烈。わたしの作品のなかにもときどきでてきます。

※ CNR(Consiglio Nazionale delle Ricerche イタリア学術会議):各分野の研究者を擁するイタリア政府の巨大研究機構。日本でいうと各省庁の技官ににている。技術者のレベルも高く、各国との共同研究もさかん。ヴェルネットも、日本人はじめロシア人などとの各種共同研究の実績をもつ。いっぽう、「親方日の丸」ならぬ「親方三色旗」的な組織で、半分終身職。かりに働かないやつがいても、法律的に解雇処分にするのには、20年以上のなが〜い時間がかかるので、「それらしきひと」もたしかにいる、とはヴェルネット。

※ アートにたいする思い入れのつよいイタリアでは、「物理学者の画家協会」とか医学者のとかがあって、ヴェルネットの作品が物理学会議のポスターなどにつかわれたりしている。

ヴェルネットのファイル

■ 宇宙物理学者の絵筆(インタビュー)
□ ヴェルネット、モノローグ

ヴェルネットのサイト
http://www.geocities.com/sylvie_vernet/

かんれんファイル

■ モーレ・アントネリアーナ

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