EKAKINOKI

心に残る印象を描く

Sergio Perosino

ペロジーノは第二次大戦にパルチザンとして参加し、ドイツ軍の捕虜となって大戦終了とともに解放された。ペロジーノによると、「その体験が『無為』を悟らせた。」んだそうだ。「意味のないことに固執するつまらなさ」「ひとそれぞれ歩む路がちがうのだから、いいんじゃない・・」

ペロジーノは、まるで物語りでもかたるかのように、ゆっくりとした話し方をする・・・

「もうちょっと若かったらなぁ・・とおもうことがあるんだ。」とペロジーノが言う。一緒にいた一人が笑いながらそれに答えて、「はは、そりゃそうだ。20ぐらいとかね・・。」セルジョがさえぎった。「いやぁ、ぼくは20とか、そういうつもりで言ったんじゃないんだ。そうねぇ・・40ぐらいの、あるていど見識ができたころ・・」

Sergio Perosino

以下、セルジョ・ペロジーノ自伝より訳引用

「内なる目で見た心」を表現したい。

たとえば小高い丘のうえから湾を見下ろす。そこにはすばらしい景色が広がっている。景色に感動しながら、その中のある特定のアングルにとりわけ心が奪われる。またさらにその中の、特定のある部分に目が釘付けになる。

空と海、そこに舌のように突き出ている陸地・・そこに太陽が照りつけて、真紅に輝いている。

それがわたしの中に「印象」として残る。 そしてその「印象」が作品となる。これはけっして風景のあるがままの姿ではありません。

わざわざ作品のなかに現実を取り込むというのは、ルネサンスの画家たちがさんざんやっていました。そういうのがよければ、ルネサンス時代の作品をみればいい。そのほうがずっとたのしいじゃありませんか。

・・・・・・・・・・

モナリザは美術史に残る傑作ですが、それはモナリザの表情が神秘的なためで、モナリザがどこにいるのかなど、だれもかまいません。(現実描写は重要ではないという例)

(引用おわり)

(2003.02.02. 点検)

「(Tepee4)」 80 x 100 cm

ペロジーノのファイル

■ 作家が絵筆をとるまで
□ 心に残る印象を描く
■ 最期の出会い

ART INVESTMENT RUSSIA SOVIET ITALY JAPAN